特定非営利活動法人

はむるの会

ご寄付のお願い

団体・個人の方にご寄付をお願いしています。
【詳細】

Q&Aリーフレットは、こちら(PDFファイル形式)をご覧下さい。

 

HTLV-1とは何ですか?

HTLV-1とはヒトT細胞白血病ウイルスの略称で、血液中の白血球のひとつであるリンパ球に感染するウイルスです。

 

現在、日本に約110万人、世界で推定3,000万人以上の感染者がいるといわれています。 このウイルスは、インフルエンザウイルス等とは異なり、感染しても全く症状がありませんが、一度感染するとリンパ球の中で生き続け、感染者の一部の方に病気を起こします。

 

感染するとどんな病気になるの?

HTLV-1に感染していても約95%の方は生涯病気になることはありません。しかし、一部の方にATL(エーティーエル)といわれる血液の病気やHAM(ハム)と呼ばれる神経の病気、目の病気(ぶどう膜炎)などを発症する場合があります。

 

■ATL (成人T細胞白血病)

HTLV-1に感染したリンパ球が原因で起きる白血病です。主な症状は、全身のリンパ節や肝臓、脾臓の腫れ、皮疹、全身倦怠感などです。重症化すると免疫機能が低下し、重症な肺炎などを引き起こします。治療は、重症の場合、抗がん剤などの化学療法を行いますが、最近は骨髄移植も成果を挙げています。

 

■HAM(HTLV-1関連脊髄症)

HTLV-1に感染したリンパ球が脊髄に炎症を起こし、手足のしびれや麻痺、排尿障害や便秘などを起こす神経疾患です。現時点では有効な治療法が見つかっていませんが、ステロイドやインターフェロンという薬により、進行を抑えたりすることはできます。

 

どのようにして感染するの?

HTLV-1の感染経路は主に、

    ●性行為による感染
    ●輸血による感染
が考えられています。

 

※1986年以降は、献血された血液に対して感染の有無の確認検査が行われており、輸血による感染はなくなっています。

 

HTLV-1感染を防ぐには?

HTLV-1は主に母乳や性交渉により感染しますが、ウイルスの感染力はそれほど強くないため、適切な予防法により感染を防ぐことができます。

 

HTLV-1に感染している母親から赤ちゃんへの感染予防は、断乳や短期授乳などが効果を挙げています。また夫婦や恋人などのパートナーが感染している場合は、コンドームの使用で防ぐことができますし、希望があれば妊娠・出産も可能です。
具体的な方法などについては、産婦人科医や専門医にお尋ねください。

 

HTLV-1に感染?どうしたらいい?

HTLV-1に感染していると判明しても、ATLやHAMなどの病気が発症しているわけではありません。またほとんどの方が発症しませんので、あわてることはありません。しかし、現在妊娠中の方は赤ちゃんへの感染予防対策が必要ですので、かかりつけの産婦人科医にご相談ください。
現時点でATLやHAMの発症を予防する有効な方法はありませんが、心配や不安を少しでも解消できるよう保健所や一部の医療機関で相談窓口や専門外来を実施しています。
ひとりで悩まずに、一度は相談なさってください。

 

HTLV-1は空気感染はしませんので、通常の社会生活で感染することはありませんし、遺伝することもありません。正しく理解し、差別や偏見につながらないようにしましょう。
一方、カミソリの共用、消毒が不十分な機械を使ってピアスや入れ墨をすること、違法薬物などの注射の回し打ち、よく知らない相手との性交渉などで感染するケースもあります。これは肝炎ウイルスやエイズウイルス、その他の感染症を防ぐうえでも非常に重要ですので気をつけましょう。

 

HTLV-1の検査はどこでできる?

HTLV-1に感染しているかどうかは血液検査でわかります。一部の自治体では妊婦時の健診で検査を行っていますので、実施の有無については各自治体にお問い合わせください。その他の方は医療機関で検査可能です。